素材について。

【無垢の家具】

無垢の家具と申しますのは、木そのものを使用した家具の事です。
木の絵のプリントを貼っている訳でもなく、突き板といわれる、合板の上に薄い板を貼ってある物とも違います。木そのものです。
ここで勘違いされやすいのが、『無垢材=一枚物』ですよねー。といわれる事が多いです。
人やお店によって、呼び方が違うかもしれません。
板には、一枚物もあれば、横接材や集成材といわれる、板を繋ぎ合わせたものがございます。
横接材とは、板を横に繋ぎ合わせたもの。集成材とは横にも縦にも繋ぎ合わせたもの。
弊店では、集成材も木ですので、無垢と呼んでおります。
お察しの通り、特にチークに関しまして、一枚物は非常に高価です。 高価どころか、探すのも困難です。
弊店では、接いでいたとしても、横接材ですし、そのピッチ(間隔)もなかなか幅広いもので、迫力あります。

【呼吸をする家具】

木は家具という製品になっても呼吸をします。だから伸縮したり、変化もします。
木は家具になっても生きております。
(オイル塗装に限ります。塗装の幕を張るウレタン塗装では呼吸をしません。)
木には調湿機能といわれる、能力が備わっております。
調湿機能とは、 その字の通り、湿度を調整する機能です。
木は本能的に、空気が乾燥すると湿気を吐き出し、乾燥を和らげようとします。逆に空気中の湿度が高いと、湿気を吸い込みます。
木は、その呼吸により、 空気中の乾燥を和らげるために湿気を吐き出し、木は痩せていきヒビや割れの原因となっていきます。
湿度が高いと、湿気を吸い込み、木は膨張します。

【その変化は、無垢材の証】

乾燥した空気は木にダメージを与えます。ヒビや割れなどです。
ダメージといいましょうか、木の調湿度機能といわれる自然の摂理です。
特にアジアン家具は、インドネシアの高温・多湿な気候で育った木は、 日本へやって来て、初めて冬を経験します。
その乾燥した空気に慣れよう慣れようとし、体内から水分を多く吐き出してしまいます。
結果、ヒビや、割れの原因となってしまいます。
逆に湿気が酷いと、湿度を吸い込み木は膨張します。その膨張により引き出しが固くなったり、また乾燥したらスムーズになったりなどの変化も起こり得ます。
これらの変化は無垢材の宿命であり自然の摂理であり、 そんな自然の変化と向き合う心が、自然素材の家具と付き合っていくことに繋がるのかと思います。

そして、乾燥、湿気によるその変化は『無垢材の証』であります。
木の絵のプリントを貼った家具や、木の呼吸を止めてしまったウレタン塗装の家具、もちろんスチール、プラスチックの家具では、絶対に有り得ないことです。
コップを使った跡の輪染みだとか、家族が肘をよく置く場所が黒ずんできたりだとか、子供のいたずらで出来てしまった傷など、 そういったひとつひとつの変化は、木の表情となり、家具に個性をもたらせます。
その個性は世界に一つだけのものとなり、二つと同じ家具は生まれません。
それは紛れも無く、使った家族の思い出となり、 家族の生活と共に変化する家具を、 暖かく見守ってあげる事が愛着のこもった家具をつくっていきます。
それぞれの使えば使う程、家族にとっての価値が高まっていく家具です。